AutoCADに左手デバイスと多ボタンマウスを導入すると作業効率が上がる話
AutoCADでの作業は、どうしてもマウスとキーボードの往復が多くなりがちです。図面の作成や修正を繰り返す中で、操作の流れを止めずに効率よく進めるためには、ショートカットやマクロの活用が重要になります。そういった中で活躍するのが、左手デバイスや多ボタンマウスです。
ゲーミングデバイスはAutoCADとの相性が良い
左手デバイスというと、イラストや動画編集などクリエイター向けの製品が多く出回っています。ダイヤルやホイールが付いていたり、専用ソフトに最適化されていたりするものです。ただ、これらは必ずしもAutoCAD向きとは言えません。
AutoCADのようにキーボードショートカットを多用するソフトでは、実はゲーミング向けの左手デバイスの方が相性が良いです。ゲーム用に設計されたデバイスは、反応速度が高く、キーの自由な割り当てやマクロ登録ができるため、設計作業にも非常によく馴染みます。
私は現在、「Razer Tartarus Pro」という左手デバイスを使っています。32個のキーそれぞれにショートカットやマクロを自由に割り当てることができ、プロファイル切替なども簡単に行えます。
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登録しているコマンド例
私が実際に割り当てているコマンドには以下のようなものがあります。
- 起点コピー(
Ctrl + Shift + C
) - ブロックとして貼り付け(
Ctrl + Shift + V
) - 移動(MOVE)
- コピー(COPY)
- 元に戻す(UNDO)、やり直し(REDO)
- “Φ”を入力するための
%%c
- 通常はショートカットのないコマンドをマクロ化して登録
特に起点コピーやブロックとして貼り付けは、通常のコマンド名(COPYBASEやPASTEBLOCK)をマクロに登録すると、IMEがオンの場合に動作しません。このようなコマンドは、用意されているショートカットキー(Ctrl + Shift + C など)を直接登録する方が確実です。
AutoCADはIMEがオンの状態だと英字入力が全角になってしまい、たとえば「MOVE」が「もべ」になるなど、正しくコマンドが実行されなくなります。ショートカットキーの登録は、そうした問題を避けるための有効な方法です。
MicroCADAM的なファンクションキー運用が可能
以前、MicroCADAMで作業していた方ならファンクションキーの操作感覚に近いので、左手デバイスの使い方にもすぐに馴染めると思います。決まったキーに決まった操作を登録しておけば、入力の流れが途切れず、感覚的に作業を進められます。
多ボタンマウスとの併用でさらに快適に
左手デバイスに加えて、多ボタンマウスを併用することでさらに効率化が進みます。私はマウスのサイドボタンにESCキーを割り当てています。AutoCADではESCを押す場面が非常に多いため、手をキーボードに戻さなくてもコマンドのキャンセルや選択解除ができ、操作の流れがスムーズになります。
類似製品には注意が必要
安価な中国製の左手キーボードも市場にはありますが、これらの多くは単に「キーボードの左側だけを切り離したようなもの」で、マクロ登録やキーカスタマイズに対応していない場合があります。見た目が似ていても、機能性がまったく異なることがあるため、導入する際は仕様をしっかり確認することをおすすめします。
まとめ
AutoCADでの作業を効率化したい方には、ゲーミング向けの左手デバイスと多ボタンマウスの導入が非常に有効です。マクロやショートカットの活用により、手の移動や入力の手数を減らし、快適な作業環境を整えることができます。
設計作業の流れを途切れさせないためにも、道具選びの一つとして左手デバイスを検討してみる価値は十分にあると思います。
以下は使用している左手デバイス「Razer Tartarus Pro」の紹介です。
Price: ¥19,500
(as of Apr 18,2025 03:19:49 UTC – Details)
商品の価格は記事掲載時点のものであり変更される可能性があります。
最新の価格についてはリンク先でご確認ください。
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Razer Tartarus Proはアナログオプティカルスイッチを搭載した左手用キーパッドです。
■Razer アナログオプティカルスイッチ
「Razer アナログオプティカルスイッチ」はゲームコントローラーのアナログスティックのような繊細な入力が可能な新しいスイッチです。アクチュエーションポイントをスタイルやシチュエーションに合わせて1.5mm~3.6mmの間で自由に変更が可能なほか、アクチュエーションポイントを2段階設定し、それぞれ別の機能を設定可能です。
■32個のプログラム可能なキー
キーが不足することはもうありません。ナビゲーションやその他様々なコマンド入力を行うことができる24個のキー、ボタン、8方向デジタルサムパッドがあなたのゲームプレイを新しいレベルに引き上げます。
■最大8種類のキーマップを保存可能
様々な用途に合わせた設定を、キーパッドのボタン1つで素早く切り替えられる機能が用意されています。
■文字数制限無しのマクロ機能とプロファイルストレージ
高度なマクロ機能を設定することでスキルの発動・切り替えなどゲームプレイをより効率的に行うことができ、8個のプロファイル設定によって、ボスとの遭遇に完璧に備えることができます。
アナログ作動により繊細な操作を可能する「アナログオプティカルスイッチ」を搭載。8方向デジタルサムパッドを含めた全32キーすべてをカスタマイズ可能な左手用キーパッド。
コントローラーのアナログスティックのような細やかなコントロールが可能な「Razer アナログオプティカルスイッチ」を20個搭載。
「Razer アナログオプティカルスイッチ」のアクチュエーションポイント(作動点)を自由にカスタマイズ可能。(1.5mm~3.6mm間で1mm単位)
デュアルファンクション機能により「Razer アナログオプティカルスイッチ」に2段階のアクチュエーションポイントを設定し、それぞれ別の機能を設定可能。
スクロールホイール搭載。
8方向デジタルサムパッドを含めた、全32キーすべてをカスタマイズ可能。
文字数、行数制限のないマクロ機能。
最大8種類のキーマップを保存。瞬時に切り替え可能。
Razer Synapse 3 対応。編組ファイバーケーブル。
Razer Chroma ライティングは各キーごとに約1680万色に対応。各Razerデバイス、Philips Hue、および30以上のパートナーのギアと同期します。メーカー保証年数:2年。
お客様のご意見
お客様はこのキーボードについて、作りが良く、高級感があり、発光するとカッコいいと評価しています。また、耐久性についても好評です。ただし、ソフトについては不満の声があるようです。キー反応や操作性、キーの操作性、打鍵音については意見が分かれているようです。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。