必携「からくり設計」メカニズム定石集 Part2 ―図でわかる簡易自動化の勘どころ― Amazonで販売中
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出版社より
見開き2ページで1定石を解説!
本書は、2017年6月発行の好評書籍・「必携『からくり』設計メカニズム定石集」の続編です。
前書に引き続き、定石1つを見開き2ページで紹介するのでわかりやすく、どこのページから読んでも辞書のように活用できる構成となっています。
1つのアクチュエータで2つの動作をさせるにはスプリングフォローを使う
◆定石の要旨◆
1 つのアクチュエータの全ストロークのうちの前半と後半で装置の異なる部分を動かすようなタイミングをつくるには、スプリングフォローを使います。
わかりやすい機構図が満載!
左図は、スプリングフォローを使って出力ブロックの動きを途中で停止できるようにしたものです。出力ブロックのカムフォロワはスプリングの力でレバーに接触しています。クランクを回転してレバーを動かすと、出力ブロックもレバーと一緒に前進します。ストッパが前にあるので、出力ブロックはストッパで停止しますが、レバーはさらに回転させることができます。
この出力ブロックはスプリングによってレバーの動きに追従して、任意の位置で停止することができるスプリングフォローになっています。「スプリングフォロー」とは、スプリングを使って相手の動きに追従することを意味します。
もう1 つの例として、前半ではユニットを前進させて後半ではユニットの一部を下降させるというからくりをつくることを考えてみます。
左図のシリンダの先にはプッシャがついていて、シリンダの動きと一緒に前後に移動します。
シリンダが前進するとフォローブロックがスプリング1 で引っ張られて、図の右方向に移動します。フォローブロックはストッパ1 に当たると停止します。その後もシリンダは前進してプッシャがレバーに当たるとツールを押し下げるように動作します。
このようにスプリングフォローを使うと、1 つのアクチュエータでタイミングの異なる2 つの動作ができるようになります。
立体的な図でイメージが掴みやすい!
左図は、ヒールスプリングフォローの簡単な例です。シリンダの1 往復の動作から、フォローブロックによる短いストロークと、空気圧シリンダ自身の長いストロークの2 つのタイミングをつくることができます。
空気圧シリンダのストロークをy として、フォローブロックが動けるストロークをx としてみます。
空気圧シリンダが前進を開始するとフォローブロックも同時に前進して、x の距離だけ前進するとストッパに当ってフォローブロックは停止します。
シリンダはさらに先に進んでy の位置まで移動します。その後シリンダが後退するときは、まずフォローブロックは止まったまま、シリンダだけが後退します。シリンダがy-xの距離だけ後退するとフォローブロックにシリンダヘッドが当って、フォローブロックはシリンダとともに元の位置まで後退します。シリンダヘッドの動きに後ろからフォローブロックがついてくるような動作をするので、このようなスプリングの使い方をしたものを「ヒールスプリングフォロー」と呼びます。
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価格
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内容
いま、製造現場では、安易に電気エネルギーなどに頼らずに低予算で効果的な動きを実現する「からくり設計」が注目されている。そのもととなるメカニズムは限られた数しかなく、それらの組み合わせでさまざまな「からくり設計」が実現されている。本書は、基本となるメカニズムの運動特性や力特性などを“定石”として、わかりやすく解説する。 好評を博しているロングセラー「必携『からくり設計』メカニズム定石集」(2017年6月発行)の第2弾。基本となるメカニズムの運動特性や力特性などを“定石”として、それらの組み合わせでできるさまざまな「からくり設計」を立体的な構造図などを使いわかりやすく解説する。
ページ数
176ページ 184ページ
出版社 : 日刊工業新聞社 (2020/9/15)
発売日 : 2020/9/15
言語 : 日本語
単行本 : 184ページ
ISBN-10 : 4526080799
ISBN-13 : 978-4526080791
寸法 : 18.4 x 1.5 x 25.8 cm